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行列拒否のラーメン日記

ラーメンを中心とした喰い荒らしと日々の記録

プロフィール

SIN.N

Author:SIN.N
東日本ラーメン研究会(縮めて東ラ研)会長。
ラヲタでモーヲタで軍事ヲタでバンドもやっているが、本業は忍者。
ラーメンと酒とギターをこよなく愛するオッサンをヨロシク。

★★ラーメン日記概略★★

★主に昼食で喰ったラーメンの感想を記しています★

★初訪問店については100点満点で評価していますが、私個人の感覚に基づくものであり、あくまで目安 と思ってください★

★古い記述には現在の感覚とあわない部分も多々あると思います★

★文中における行動や発言に多少の脚色はありますが大筋において事実です★

★ラーメン以外はアッサリとふれています★

☆☆東日本ラーメン研究会(ちぢめて東ラ研)とは☆☆

ラーメンを愛するが、決して甘やかさない先鋭的ラーメン原理主義者集団。
日夜ラーメンを求めて街 (たまに山の中だったりもする) にくり出し、(主に自転車もしくは徒歩または電車)
雨にも負けて、風にも負けるが風邪をひいてもラーメンを喰う。
東に空腹の人あれば行って良店を教えてやり、西に満腹の人あれば「食いすぎはダメよ」と、さとしてやり、ドンブリの糸底が低いと言っては嘆き、麺の絶妙な茹で加減に涙を流す。
そんな人に私はなりたい。(なんのこっちゃ)


☆東ラ研局中法度 (鉄の掟)☆

その壱 『行列するべからず』

行列はラーメン屋を驕らせる。慢心したラーメン屋に待っているのは品質の低下である。
また、長時間待たされた末に喰うラーメンが『マズかろうはずがない』と言う先入観が起き、正しい判断が出来なくなる危険性がある。
さらに、せいぜい5.6分で食い終わるものに(二郎系は除く)30分も1時間も並ぶなんて間違ってる。非生産的だ。
それに、ラーメンなんて並んでまでして喰うものではない。


その弐 『初めての店では基本のラーメンを喰うべし』

基本のラーメンこそ完成されたものであり、余計な装飾をはぶいた美しい姿である。
そして、その店の傾向と実力を知る好適な商品であると考える。
最近は、醤油、塩、味噌どれも基本でウリと言う店も増えつつあり、判断に困るが、普通、メニュウ(券売機)の一番はじ、または最低価格のもの(例外はある)と考えればいいだろう。
私は判断に困った場合醤油味を優先させることにしている。


その参 『基本のラーメンで1001円以上のもの喰うべからず』

元来、ラーメンはジャンクフードであり、ときに子供のおやつであった。
800円だー、900円だー言うラーメンを子供がおやつで喰えるか!
ラーメンをつけ上がらせてはならない。
と言うことで、わが東ラ研会員は子供ではないからもう少しゆずって、基本のラーメンの上限を1000円(税含まず)までとし、1001円以上の価格設定をしている店に背を向けることとする。


その四 『店主、従業員にみだりに話しかけてはならない』

こっちは食事だが向こうは仕事中。(石神氏の考えに同意しました。パクリと言わないで~)


その伍 『ラーメン屋に大人数で行ってはならない』

上限は二人である。三人以上で行く場合は1:2に分かれるか、1:1:1に分かれて他人のフリをすべし。
理由は簡単である。そのほうがいいから。
大人数で行くと、店は連席にしようとして気を使い、ラーメンにありつくのが遅くなる。
幼稚園児の遠足じゃないんだから、くっついてる必要なんてない!
ときに店側のオペレーションの混乱を誘引する場合もあり、サービスおよび品質の低下にも繋がりかねない。

その六
ラーメンはドンブリの中の小宇宙

以下はそのうち考える。

それではみなさん、楽しいラーメンライフを過ごして行きまっしょい。

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ZIPPOコレクション (49) 1935 REPLICA 2007年

ZIPPOは、1933年の発売以来、何度も改良が加えられました。
角が立ったり、丸くなったり、背も伸びたり縮んだり外観も変化しています。

一番初めのカタチである1933年型は、大きくて角が立ち、ややジャマ臭いところがある。
んで、プレス加工により角を丸め、背も低くしてみた。
そんな風にして生まれたのが1935年型です。

ホンモノの1935年型ZIPPOはとても高くて買えません。
んで2007年の秋頃、1935型のレプリカが出るというので、ネット通販で買いました。

IMG_9365 1935 (1)
歴代各型の中では、もっとも背の低い53ミリ。
ボディの天面、底面、サイドは鏡面仕上げ。
前面、背面はバフ仕上げのブラッシュ。
つややかで、しっとりした手触りですが、傷が付くとかなり目立ちます。

IMG_9365 1935 (2)
インサイドユニットも、直線で構成されたスクエアタイプ。

IMG_9365 1935 (3)
1932や1933レプリカのようなダミーヒンジではなく、ホントの外ヒンジの3バレル。
そのため、リッドの開角度は180度を越えてます。

IMG_9365 1935 (5)
フリントホイール・ピンも当時のモノを再現した中空タイプ。

IMG_9365 1935 (4)
底面はフラットボトムにロゴを挟んで右に2007年を表す“07”
左に9月製造を表す“I”の刻印。

1935 レプリカは 2007年10月に発売されたとなっています。
この個体はその前月の9月製造ですから、出来立てホヤホヤのところを買ったワケですかね。

1932や1933では、かなりイイカゲンなコピー具合でしたけど、この1935はかなりホンモノに近い出来となっています。
他のレプリカも、このくらい気合を入れて再現してくれればよかったのにねぇ。

着火性、耐風性は良好。
開音は良くない、「メキッ」というだけ(笑)
ヒンジ、リッド、カムプレートと、三枚の板を共付け溶接してあるため、こんな音になっているのでしょう。

ZIPPOコレクション (48) ORIGINAL 1932 REPLICA (前期型)

1988年から1993年頃まで生産された ORIGINAL 1932 REPLICA の前期型です。

2012年くらいに鶴ヶ峰の【HARD OFF】で見付けて購入。
6000円くらいだったっけな。

IMG_9023 1932 (1)
中古なので全体に小キズは多い。

IMG_9023 1932 (2)
インサイドユニットは、通常のレギュラーモデルのモノを流用。

このインサイドユニットがくせものでね、製造年刻印が非常に薄く打たれていて判読しづらい。
軽くへこんでいる程度なのです。
そして、ついに上手に写真に撮れませんでした。
フラッシュ、ノンフラッシュで角度を変え、何枚も撮ってみたんですけどねぇ。

しかし、私が見る限りにおいてはローマ数字の「Ⅰ」に見えるんですわ。
「Ⅰ」と言う製造年刻印は、1986年後半に製造された1937レプリカに使われただけで、一般的には「無いモノ」となっています(私の記憶が確かなら)
しかし中古ですからね、インサイドユニットが交換されている可能性は否定できません。

1937レプリカの記事はコチラ。
http://763422.blog90.fc2.com/blog-entry-1447.html

後期型との大きな違いは、サイドと天面、底面が鏡面仕上げになっていることです。
IMG_9023 1932 (4)
この写真でわかるでしょ。
後期型では底面を除いて、ブラッシュ仕上げとなります。

IMG_9023 1932 (3)
底面の刻印は、前・後期型とも同じ。
逆さスタンプ。

開音は、あまり良くない。
耐風性、着火性は良好。

ZIPPOコレクション (47)  バレル加工・ブルー 2008

バレル加工とは、無数の小キズがついたように見える加工。
樽のような容器にZIPPOと研磨剤を放り込んで、ぐるぐる回して加工するので、この名前があります。

このZIPPは、そのバレル加工の上に青い透明塗装をしてあります。
ZIPPO青ストロ (1)

ZIPPO青ストロ (3)
フリントホイールは、2007~2008年頃に目の粗いモノに変更された。
着火性は良くなったが、着火石の減りがとても速い。

ZIPPO青ストロ (2)
底面はキャンドボトムで、塗装はされていない。
ロゴを挟んで右側に2008年を表す「08」
左側に5月を表す「E」の刻印。

塗装仕上げだが、大きな傷などは無く、ヒンジのゆるみも少ない。
着火性、耐風性は良好。

開音は「きん」という味気ない音。

ZIPPOコレクション (46) 玉虫 2008

このZIPPOは、御徒町の“紫屋”(私はそう呼んでます)で購入しました。
正しくは【多慶屋】
駅近くに7つの建物で展開する巨大なディスカウントショップなんです。
とにかくなんでも安い!!

んで、このZIPPO
IMG_8449玉虫 (1)
見る角度によって色が変化するんです。
この写真では濃い青。

IMG_8449玉虫 (5)
コチラは、やや紫色がかった色。

IMG_8449玉虫 (3)
角度が浅くなると茶色っぽいオレンジ色から黄色。
側面にリミテッドナンバーが見えますが、これは前にも書いた通り、あまり大きな意味を持たない。

IMG_8449玉虫 (4)
コレは赤紫。

IMG_8449玉虫 (2)
底面には2008年10月をあらわす刻印。

ベースになっているのは#200のフラットボトムでしょうね。
それに日本国内で特殊な塗装加工したものだと思います。
しかし、塗装モノはやや弱いのが難点。
落としたり、ぶつけたりは禁物です。
このZIPPOにも小さなキズやハガレがあります。

着火性能、耐風性能共に良好。
開音は倍音の少ない「きぃん」という音。

ZIPPOコレクション (45) アーマー 銀張り 2005

大通公園のフリマで買いました、当然中古。
1000円くらいだったかな。

アマ銀 (3)
中古とはいえ、大きなダメージは無く、フリントホイールの摩滅も少なくコンディションはかなり良いです。
銀張りで表面が柔らかいので、小キズが多いのは仕方がないですね。

アーマーは通常のモデルに比べて重量があるのが特徴ですが、コレは深彫り彫刻やエッチングなど無しのプレーンですし、更に銀張りのため、私の持っているアーマーの中でも特に重い。
手に持った感触もレギュラーモデルに比べてボッテリとしています。

アマ銀 (1)

アマ銀 (2)
レギュラーモデルとは異なるアーマー独特の底面刻印。
ロゴとアーマーのマークを挟んで右側には2005年を表す「05」
左側には4月を表す「D」の刻印。

開音は、アーマー特有の「ちょいん」と言う音。
着火性・耐風性ともに良好。

ZIPPOコレクション (44) 1937レプリカ 銀張り 1993

IMG_7172.jpg
1937フラットップの銀張りモデルと思われます。
大通り公園のフリマで買った中古品なので、詳しい素性などはよくわからないのです。

1937によく見られるダイアゴナルラインにはエポキシ塗料が流し込まれ、やや青みがかっています。

IMG_7173.jpg
全体に細かいキズ、打痕があり、摩滅も進んでいますが、ウイック交換、綿の詰め替え、フリントホイールの目立てなどをしてやったので、着火性、耐風性はとても良好です。

ヒンジもゆるみが少なく、やや出っ歯気味になっていますが、ガタツキは少ない。
というのも、前オウナーがZIPPOサービスに出して、ヒンジの溶接離れでも起こしたんでしょうかね、ヒンジを交換した形跡があります。
溶接跡が4つ残っているし、交換されたヒンジは研磨面取りがないので、すぐ分かっちゃいます。

IMG_7174.jpg
底面は1937特有のモノ。
ロゴを挟んで左に1月製造を表す「A」、右側に1993年を表す「ⅠⅩ」の刻印。

開音は、「キンッ」と言う擦過音の少ない澄み切ったもの。

IMG_7177.jpg

ZIPPOコレクション (43) 素性不明 1991

IMG_6897.jpg
何度か書きましたが、ZIPPOコレクターはベトナム物や限定物には手を出さないのが普通。
コレは、私が買ったものではないのです。

実は、このZIPPO、亡くなったオヤジの形見を譲り受けてきた物なんです。
型番で言うと、昔風に言うならば#200ですかね。
ハイポリッシュの加工品と言うことに成りますか。

割りと手の込んだ彫刻がなされており、額縁風の枠取りの内側は銀張りのよう。
外側は金色メッキです。
裏側は文字彫刻は無いが、同様の処理がな施されています。

SINCE1932により、製造開始年記念と言うのは分かりますが、何のためのリミテッドエディションなのか、シリアルナンバー「076」も全体数がわからなければ、ほぼ意味を持たないとも言えますしねぇ。
調べてみたのですが、詳しいことは分かりませんでした。
あるいは、日本国内加工品かもしれません。

IMG_6892.jpg

IMG_6895.jpg
底面はフラットボトムで、ロゴを挟んで、左側にZIPPO社がライターを作り始めた年である1932の刻印。
右側はこのZIPPOの製造年と思われる1991の刻印ですが、1932よりも少し大きいし、ロゴタイプも少し違っているよう。
この部分は打刻機の印字コマを差し替えることにより変更できるものと考えられます。

1991年といえば、製造年刻印はⅤⅡ、製造月はA~Lになっているはずですから、この底面刻印はレギュラーモデルではなく、スターリングなどの特殊モデルの一部に使用されていたようです。
えぇ?、コレって特殊モデル??

インサイドユニットを調べてみると、かなり摩滅が進んで読み取りにくいんですが、HとⅤⅡが確認出来ましたので、1991年の8月頃の製造とします。

着火性は、あまり良くない。
機会を見て、ダイヤモンドやすりでホイールに目立てをしてやります。
耐風性は、良好。
開音は、透き通った「キン」という音がします。

ZIPPOコレクション (42) 1937レプリカ ブラス 1999

IMG_6742.jpg
型番で言うと #270 ですかね。
ZIPPOの1937年型を復刻した物の真鍮地肌ミラー仕上げです。
1937型は、フラットなリッドの上面が特徴。

2007年ごろ、フリマで購入。
1000円くらいだったかな。
当然中古です。
しかし小キズは多いものの、大きな打痕などは無く、ヒンジのゆるみも少ない。

インサイドユニットは、ケースカラーに合わせた黄色メッキが施されています。
IMG_6743.jpg

底面には、オールドスタイル風の刻印。
IMG_6744.jpg
ロゴの左側には10月をあらわす「J」
右側には1999年をあらわす「XV」の刻印。

フリントホイールの摩滅が進んでおり、一発着火はマレ。
そろそろダイヤモンドやすりで目立てしてやりますか。
耐風性は良好。
開音は、擦過音まじりの「じゃきん」と言うような音。

ZIPPOコレクション (41) オリジナル加工 1997

IMG_6607.jpg

このZIPPOは、大通り公園のフリマでZIPPOおよび関連商品を5個まとめて買ったら商店のオヤジがおまけに付けて呉れたもの。
その時の状態は、ヒドイものでした。
オモテ面には漫画のキャラクターらしきカラーの人物画、それもほとんど剥げかけており、とても汚い。
ケースの表面仕上げは、銀を含んでいるらしく、黒っぽく変色しまくりでした。

しかし、ウチに帰り金属磨きで磨いてみたら結構まばゆく輝く表面になりました。
そこで、あまりに痛み過ぎのキャラ画を消すために、オモテ面ウラ面ともにグラインダーで粗削りの後、サンドペーパー、バフで鏡面に仕上げてやりました。
結果、二面が真鍮地肌仕上げのツートーン仕様というコトに成りました。

IMG_6602.jpg

IMG_6605.jpg

ボトムは、フラットタイプで、ロゴを挟んで右に1997年製をあらわすⅩⅢ。
左には、7月を表すGの刻印。

銀含有らしき黒っぽいくすみが出ているのが、写真でもわかると思います。
油断すると、すぐに黒まだらになっちゃう手のかかるヤツなんです(笑)

開音は、「ばきん」というあまり良くない音。
着火性、耐風性は良好。

ZIPPOコレクション (40) ベトナムZIPPO??? カナダ工場製 1992

いわゆる、ニセZIPPOです。
カナダ工場製、しかも製造年は1992年ですから。
笑えます。

ZIPPO自体は本物でも、例えばディズニーや、コカ・コーラなどのメジャーなキャラクター、あるいはデザインを権利者の許諾なしに使った場合、それはニセZIPPOとなります。

そして、ベトナムZIPPOとは、、アメリカがベトナム戦争に本格介入した1962年から、停戦となる1975年までのあいだ、現地で実際に兵士が使っていたものをさします。

支給総数20万個とも言われていますが、そのうち何割かは壊れたり、紛失などで失われているハズです。
さらに、共に生死の境をくぐり抜けてきた愛用のZIPPOを持ち主はそう簡単に手放すわけがありません。
ベトナムZIPPOを扱う業者は、元兵士達と交渉。
苦労して、やっと手に入れているそうです。
当然、個体数は限られており、市場に流通する数は極めて少ないワケです。
現在、ベトナムの土産物屋などで売っているモノの中に本物は無いでしょう。

「ベトナムZIPPOを見たら、ニセモノと思え」

と言うことで、このZIPPOも後年の作である立派なニセモノです。
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それにしても、製造年からいって時代的なズレが明らかなのに、何が目的でこんなモノを作ったのか、その理由がわかりません。
単なる、冗談なのか?
悪意を持って、ニセモノを大量生産するためのテストだったのか?
フリマで買っているので、その確かな素性は謎のままです。

耐風性は良好。
開音は、澄み切った「き~ん」と言う音で、私の手持ちのモノの中でもかなりイイ音。

ZIPPOコレクション (39) ARMOR 「PUERTA DEL SOL」 2004

「PUERTA DEL SOL」
スペイン語でしょう。
スペイン語っちゅうのは、ほぼローマ字読みですから
「ぷえるた でる そる」でイイんですかね。

「PUERTA DEL SOL」は、スペインのマドリードにある広場で、『太陽の門』と訳せばいいかな?
広場にある門は、15世紀のマドリードを取り巻く城壁の中の門の一つ。
東向きに作られており、この名がある。
現在は、大晦日のカウントダウンイベントなどが行われ、毎年人でにぎわう。

その名前をちょうだいしたのが、1995年に、デザイナー平野智靖氏によって設立されたこの装飾品ブランド、「プエルタ・デル・ソル」
チタン加工を施したジュエリーで有名。

私は装飾しない人間だから、まったく縁の無いブランドなんだ。
私が感心のあるブランドと言えば、戦艦武蔵を造った三菱重工長崎造船所とか、零式艦上戦闘機を造った三菱重工名古屋航空機製所とか、愛知航空機、中島飛行機、スミス&ウエッソンとか、コルトとか、64式小銃、89式小銃でおなじみの豊和工業、吉村家直系の使用で有名な酒井製麺、関東を中心に多くのシェアを獲得している大橋製麺などなど。

おっと、脱線したぜぃ。

このZIPPOは、大通公園のフリマで購入。
モチロン中古で、地面にシートを敷いてたくさん並べて売っているヤツね。
その中から、ZIPPOを三つと関連備品、あわせて5点を値切って2000円で買ったウチの一つ。

カラーはおそらくチタンブラックで、アバロン貝による象嵌がほどこされています。
その時は素性を全く知らず、ただキレイだったから選びました。
後で、「プエルタ・デル・ソル」のオリジナル商品だと知りました。
デザインのモチーフはギターのボディをイメージしたものだそうです。

IMG_5716.jpg
そして、このZIPPOの一番のウリである、アバロン貝の象嵌。
私が購入した時は、三か所ほど欠落していました。
同じアバロン貝で補修してやりたいが、そんなものどこで手に入れるのかワカラナイ。
そこで、プラモデル用のタミヤカラーを使って、近い色合いに調色したものを面相筆で塗り、ゴマかしてあります。
どこだかわからないでしょ?

IMG_5718.jpg

ベースとなっているのはアーマータイプです。
そのケースの厚さが象嵌加工に向いていたからでしょう。

ウラ面には「プエルタ・デル・ソル」のマークと文字。
IMG_5727.jpg

IMG_5728.jpg
ボトムには、2004年をあらわす「04」と4月製造をあらわす「F」の刻印。

「MADE IN」のDE付近に変形があります。
前のオウナーが落としたんでしょうかね。

着火性、耐風性は良好。
開閉音は、この加工が施されているためか、良くありません。

ZIPPOコレクション (38) ARMOR 2002

前回の1941レプリカ 銀張りと合わせて、大通り公園のフリマで購入したZIPPOです。

IMG_5487.jpg
中古ですから小キズは多いが、オモテ面ウラ面ともに、この水玉のような浮き彫り加工が施されているのであまり目立たない。
アーマーケースの厚みをいかしてギリギリまで削り取っています。
だからアーマーと言えども、かなり軽いです。
ネット上のアーマーのデータを見ると全部70gとなっているが、これだけ削り落としたんだから、そのまんまのワケないよね。

IMG_5490.jpg
表面仕上げは、いぶし銀のような光沢と色合いになってますが、玉の頂点の部分はかなりメッキがはがれて、下地の真鍮地肌が出ています。
フリント・ホイールも摩滅が進行していましたが、ダイヤモンドやすりで目立てしてやりました。

IMG_5493.jpg
ボトムはアーマー特有のフラットタイプ。
ZIPPOのロゴと、アーマーのシンボルマークを挟んで右側に2002年を表す「02」、左側に8月を表す「H」の刻印。
インサイドユニットの刻印は、1987年を表すローマ数字の「Ⅲ」と3月を表す「C」となっています。

この製造年刻印は、それほど厳密なものではないので、ケースとインサイドユニットで異なっているのはそれほど珍しいことではないのですが、ここまで離れた年数になっているのは初めてお目にかかりました。
あるいは、インサイドユニットは交換されているのかもしれません。

着火性は、現在一発着火!
開音は、アーマーとは思えないような「かぁ~ん」というような音。
ケースが全体に薄くなっているからでしょうね。
耐風性も良好。

ZIPPOコレクション (37) 1941レプリカ 銀張り 2002

2006年の夏頃、大通公園のフリマで購入。
あと二つのZIPPOと、関連品をあわせて5点で二千円だったかな。

IMG_5301.jpg
当然中古ですから、キズ、打痕などが多い。
ヒンジ部の摩滅も進み、リッドがやや出っ歯になっているのも写真から確認できると思います。

IMG_5302.jpg
1941レプリカの特徴である、中空のホイールピン、チムニーの片側 7つの通気孔なども確認できるでしょ。
薄い銀張り仕上げが施されていますが、アチコチ剥がれかけています。
フリントホイールのやすり面も摩滅が進み、着火性が悪かったのでダイヤモンドやすりで目立てしてやりました。

IMG_5303.jpg

1941レプリカには、数多くのイレギュラー刻印が存在します。

日本たばことZIPPO社のコラボにより産まれたといわれるホープキャンペーン用の1941レプリカですが、そのボトム刻印はZIPPOのロゴの右隣にドットがひとつ、そしてホープを表すHPと打刻されてます。
そして、キャンペーン後の通常生産品は他のモデルと同じく、ロゴの右隣は製造年をあらわす二桁の数字のみとなっています。
ですが、私のこの1941レプリカは、ロゴの次にドット。
そのドットを隠すかのように、ケガキ針で引っ掻いたような稚拙な文字で02と刻印されています。
どうしてこんな風になっちゃったのか、多くのZIPPO研究者さん達が考察されていますが、真相は今のところ不明。
ただ、この刻印の1941レプリカは多数確認されており、希少性はありません。

現在は着火性、耐風性ともに良好。
開音は、擦過音まじりの乾いたじゃき~ん というような音。

ZIPPOコレクション (36) 「Vickers」 1960

私が入手した三つ目のバースイヤーZIPPO。

2007年6月、ネット通販で購入。
軍事ヲタには、割りとなじみのある社名だから、見付けたとたんに欲しくなった。

ビッカース(Vickers)社は、2003年まで存在していたイギリスの重工業会社。
バトル・オブ・ブリテンにおいて、イギリスを救った戦闘機と言われている「スピットファイヤ」を作ったスーパーマリン社はビッカースの傘下の会社。
旧日本海軍の戦艦「三笠」「香取」や、太平洋戦争で最も活躍した金剛型のネームシップ「金剛」もVickers社の工廠で建造された。
1999年にロールスロイス社に買収され、現在では、金属素材その他の固さを計る試験が世界的な基準になり、「ビッカース試験」や、「ビッカース硬度」という言葉にその名を残している。

IMG_5200.jpg
ちょいピン甘になっちゃった。

ブラッシュド・クローム仕上げは、使い込まれて鏡面に近い状態になっている。
リッドの左隅はだいぶメッキがはがれて下地の色が出ています。
ボディ中央にはビッカース社のエンブレム・メダルが貼られている。
ただし、このエンブレム、ネットで調べても出てこないんだよね。
ビッカース社は何度も吸収合併を繰り返してきたから、そのたびに変わって何種類かが確認できるんだが、このZIPPOのエンブレムは見つからなかった。
「ビッカース社の宣伝用に作られた」 との販売者の言葉を信じて買いました。

IMG_5201.jpg
穴あき型のホイールピンが確認できます。
各部に小キズは多いが、大きなダメージは無く割りと良いコンディションです。

IMG_5202.jpg
ボトムには筆記体のロゴと、1960年製をあらわす左にみっつ、右にもみっつのドット。

ホイールやすり面の磨滅が進んで、着火性はあまり良くなかったが、ダイヤモンドやすりで目立てを行ってやってからは一発着火になりました。
耐風性は良好。
開音は、摩擦音が多く含まれた「しゃき~ん」という音。

ZIPPOコレクション (35) ARMOR 深掘り・五面加工 2005

IMG_4809.jpg

私が購入した二番目のARMORタイプです。
通常タイプの1.5倍の肉厚を持つケースであるため、従来品では不可能だった深彫り装飾が可能になっています。
金属加工が得意な日本向けに作られた商品のようですね。

一番目の購入品は、装飾無しの無地仕上げだったため、次に買うのは凝った装飾のモノと決め、本品となりました。
2007年6月3日、台東区は御徒町のドハデ紫ビルで有名な【多慶屋】で購入。
3500円でした。

底面を除く五面にルーターによる深彫り化工が施され、シルバークロームのめっきがかけられています。
モチーフはバッテン模様なのかな? あるいは菱形?
ネットで調べても、特に型番以外の呼称は無いみたいです。
ベースになっているのが、ハイポリッシュクロームなら元の型番は「#167」です。

IMG_4810.jpg

IMG_4811.jpg

底面は、フラットボトム。
「ZIPPO」のロゴとARMORのマークを挟んで、右側に2005年を表す「05」
左側には、8月をあらわす「H」の刻印。
インサイドユニットの刻印は、「06」と「I」になっていて、2006年9月製造のようです。
一年以上のズレがありますが、この程度は普通に存在しますから無問題。
一応、アウトサイド優先と言うコトで、2005年8月製ということにします。

開音は、購入当初まったく無機質な「ぴきっ」という音でしたが、最近は良く鳴るように成ってきた。
ARMOR特有の、やや低音成分の多い、小さ目の音です。
着火性、耐風性ともに良好。

ZIPPOコレクション (34) Blue Angels 4番機 1993

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このZIPPOは友人からもらったモノ。
米海軍アクロバットチーム「Blue Angels」の4番機の後ろ姿がシルクスクリーンプリントされている。

「Blue Angels」はMcDonnell Douglas F/A-18A HORNETを運用し(現在はC型も使用)世界中で飛行展示を行い、米海軍航空兵力への大衆の関心維持と、宣伝活動の一端を担っている。
米空軍の「Thunder birds」と並び、世界一の技量を持つアクロバットチームとも言われています。

さて、このZIPPOは元々、1番機~6番機までの異なるデザインが描かれた物と、「Blue Angels」に帯同して輸送任務を受け持つ海兵隊の C-130T Hercules (通称ファットアルバート)と、チームのエンブレムがデザインされた2個を加えた8個セットで売られていたもの。
本来、8個揃いでなければ意味が無い企画物なんですが、バラ売りもしていたようです。

以前も述べたように、ZIPPOIコレクターは、企画物や限定物には手を出さないのが普通です。
だが、ヒコーキ好きの軍ヲタである私ですから、呉れると言うモノを貰ってきたと言うワケ。

IMG_4238.jpg
裏面には、「Blue Angels」のエンブレム。

IMG_4241.jpg
底面はキャンドボトムで、ブロック体のロゴと、1993年製をあらわす IX と左側には3月製をあらわすCの刻印。
インサイドユニットの刻印は、この時期刻印機の圧力不足か、とても薄くて読み取りづらく判読不能。

着火性はあまり良くない、一発着火はタマにと言う程度。
耐風性は良好。
開音は、いたって普通の面白みのない音。

ZIPPOコレクション (33) ニセベトナムを修理する

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このオイルライターは亡くなった親父の遺品です。
ベトナムZIPPOと呼ばれますが、ZIPPOではない。

ZIPPOコレクターは限定品とか、リミテッドエディションのシリアルナンバーものとか、ベトナムものには手を出さないのが普通。
特にベトナムものは、ニセモノが多い。
現地ベトナムの青空市場などで売っているものは99.9%ニセモノと言えます。
親父はコレクターではなかったから、このライターがホントのベトナムZIPPOかどうかに特に気にせず購入したのでしょう。
しかしベトナムZIPPOといつわられ、高価格で手に入れていたのならば無念でしょう。

ベトナムZIPPOの定義や、ホントorニセの詳しいことについて書くと、とても長くなりますからココでは省略します。
興味のある方は調べてみてね。

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さて、このニセベトナム、皮肉な事に私の持っているZIPPOおよびZIPPO型オイルライターの中で最も良い開音がするのです。
しかし、着火性能がまるでダメ!
実家から貰い受けてきてすぐにクリーニングを行い、フリントホイールのやすり面を目立てし、レーヨンボール、ウイック等を交換してやったのですが、一発着火することはマレ。
何度もホイールを擦る親指が痛くなってしまいます。

おそらく粗悪な品なので、やすり面に焼き入れなどしてないのでしょう。
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こうしてデジ亀で撮影し拡大して見ると、かなり磨滅が進んでいることがわかります。
こうなると、ダイヤモンドやすりで目立てしても二,三日で元のなまくら歯に戻るのは当たり前。
思い切ってフリントホイールを交換してやることにしました。

コレは部品取り用に横須賀のドブ板バザーで買ってきたZIPPO型オイルライター。
5個まとめて100円だったかな。
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元モー娘。の新垣理沙さんの写真シールが装飾されています。
しかし、この頃の新垣は田舎娘丸出しだな(笑 横浜出身ですけど)

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未使用ですから、フリントホイールの磨滅は無い。
このホイールピンのカシメを、まずほどいてやらなければなりません。

こんな道具を使います。
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マイナスドライバーの先端を平ノミ状に加工したモノ。
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こうして、
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こう。 以前、ドライバー先端がすべって、手を傷つけたことがあるので右手にはウエスをかぶせてます。
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この動作を繰り返して、カシメの張り出した部分を棒状にしてやります。

無事取り外したフリントホイールとホイールピン。
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直径が少し違うが、まぁ、ZIPPO型ライターという機械自体、そんなに細かいことは言わないヒトなので大丈夫でしょう。

新しいフリントホイールをニセベトナム君のインサイドユニットに取り付けたトコロ。
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ピンのカシメは、先細(ラジオペンチ)で潰してやりました。
ちょっとブサイクですが、この後、軽くヤスリとサンドーペーパーをかけて滑らかにしてやりました。

生き返った!
IMG_3568 - コピー

新しいフリントホイールも品位の高いものではないでしょうから、長持ちするかどうかは微妙。
ニセモノだけど、開音がイイので、たまに使ってやりましょう。


ZIPPOコレクション (番外編) マーベラス Type B

大通り公園のフリマでマーベラスを買った。
最もシンプルなType Bでお値段は千円。
当然中古。でも程度はいい。

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同じオイルライターでも、ZIPPOとは全く異なる構造をもっているのがこのマーベラス。
綿にオイルを浸み込ませるのではなく、タンクに溜めたオイルを吸い上げ、ウィックに送る仕組みになっている。
そのため、耳に近づけて振るとちゃぷちゃぷという音が聞こえる。

ZIPPOは油断していると、いきなりオイル欠になり使えなくなるが、このライターはオイルが少なくなって来るのが音で分かるのだ。
『ちゃぷちゃぷがあまり聞こえなくなってきたから、給油どきだな』と。
そして、なんたって安心のMade inJapan だから、作りは丁寧で仕上げも綺麗。

フリントホイールの磨滅が進んでいたので、ダイヤモンドやすりで目立てをしてやったら一発着火になりました。
耐風性は・・・・・さすがにZIPPOには勝てない。
開閉音は望まない(笑)

ZIPPOコレクション (32) 1941REPLICA 2004 U.S.S MIDWAY CV 41

二個目に買った1941REPLICAは、U.S.S MIDWAYのエッチングもの。
横須賀へ行けば、米海軍艦艇ものは様々な銘柄が手に入るんだが、この頃は1941REPLICAをベースにしたものは品薄だった。
よって、2007年5月ネットオークションで購入。
4000円くらいだったかな。

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スクエアボディ、ラウンドコーナー。
ヘアライン仕上げのオモテ面にはミッドウェイの航行姿とエンブレム。

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底面は1941年型オリジナルに似せたモノだが、製造年記号は現在の表記法。
2004年8月製ですね。

小さな擦り傷などは多いが、大きなダメージは無くコンディションは良い。
着火性抜群! 耐風性も問題なしだが、開音は「めきっ」と言う音でダメダメ。

アメリカ海軍の通常動力型航空母艦 U.S.S MIDWAY CV 41 に関してはコチラを見てね。
http://763422.blog90.fc2.com/blog-entry-1297.html
http://763422.blog90.fc2.com/blog-entry-1663.html

ZIPPOコレクション (31) ORIGINAL 1932 REPLICA (後期型)

1930年代、それまで他社のライターを輸入販売していたZIPPO社が初めて自社開発・製造したモノの販売を始めました。
現在のレギュラーモデルよりも1センチほど背が高く、真っ四角で角が立っており、全体にカクカクの印象です。
そのファーストモデルを再現したのが ORIGINAL 1932 REPLICA(初期型)で 1988~1993年くらいまで製造されていました。
この32初期型は、天面・底面・側面が鏡面仕上げで、今ではZIPPOファンの間で貴重なコレクターズアイテムとなっています。
さらに、ORIGINAL 1932 REPLICA には後期型があり、底面のみが鏡面仕上げ、他はヘアライン仕上げになっています。
しかし、この形状、「手が痛い」 「ポケットが破れる」などの苦情が相次ぎ、当時のレギュラー品と比べても高価だったこともあり、五年ほどで ORIGINAL 1932 REPLICA は廃番になってしまいます。

しかし、独特のフォルムを持つこのモデルの復活を望む声も多く、再び登場したのが、
ORIGINAL 1932 REPLICA SECOND RELEASE です。
1997年から1998年頃まで製造されていたようです
底面の刻印が大きく異なり、ZIPPOのロゴマークはブロック体の現行品と同じものが使用されています。

ところがその後、ZIPPO社が詳しく調査したところ、実はファーストモデルの発売は1932年ではなく、1933年であることが判明。
ORIGINAL 1932 REPLICA SECOND RELEASE もあっというまに生産中止。
自社の歴史を訂正すべく発売されたのが、前々回紹介した1933 REPLICA FIRST RELEASE です。

ORIGINAL 1932 REPLICA 後期型
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長年の使用で、メッキのハガレ、大きな傷など多いです。
「神ラー会」のシールを貼っちゃった(笑)

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反対側には【Cat’s】のシール。

インサイドユニットは現行品をそのまま流用しているため、ケースのサイドは直線なのにインサイドの側面はアールを描いている。
ここら辺のコピーの仕方が中途半端。
どうせやるなら徹底的にやればイイのに。

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鏡面仕上げの底面。
細い字体のロゴマークは、当時のモノを真似ています。

着火性、耐風性ともに良好。
開閉音は良くない。

ZIPPOコレクション (30) 1941 REPLICA 2006

1941年型のZIPPOを再現したモデルです。
2007年3月、ネット通販で購入。

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1933年のファーストモデル、背が低くなった1935年型、少し背を伸ばし内ヒンジになった1937年型。
これらは、ほぼ立方体の形をしており、8つのコーナーが角ばっていました。
1938年頃から、この角ばった部分が丸くプレス成型されたモノが出回り始めました。
そのため、ラウンドコーナーモデルとも呼ばれているのが1941年型です。
1941年型と言われてますが、実は二年前から改修は始まっていたのですね。

この頃、ZIPPOはアメリカ軍の支給品として採用されていました。
1941年、第二次大戦の激化により良質な金属材料は優先的に軍需にまわされ、それまで真鍮製だったZIPPOはあまり質の良くない鉄(スチールではあった)を使い製造されるようになります。
そして、前線での使用に際して敵に見つかりにくいように、反射を防いだツヤ消しの黒色塗装が施されました。
あるいは、鉄はサビに弱いためサビ止めの意味もあったのかもしれません。

当時軍より大量の発注が来ていた為、塗装工程では生産時間短縮を目的とした熱風を当てる強制乾燥が採用されました。
その結果、鉄素材と塗料の収縮率の違いから粗くヒビ割れたようなザラついた仕上がりとなりました。
これが後に「ブラッククラックル」と呼ばれ、有名になったので、このラウンドコーナータイプが1941年型と言われるようになったのかもしれません。

この黒色塗装は当然質の高いものではなく、丁寧に仕上げられた塗装に比べるとはるかに剥落の進み方が早いようで、今残っているオリジナルのブラッククラックルは、ほとんどがハゲちょろけです。
そのため、塗装がよく残っている個体はコレクターの間で高値で取引されています。

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さて、私の持っているのは現行生産品ですから、もちろん真鍮製でクロームメッキのヘアラインタイプ。
型番でいうと、そのもの「1941」
これはクロームメッキ、ヘアラインタイプだけを指し、真鍮地肌仕上げのモノは「1941B」などとなり、仕上げによって異なります。

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現行レギュラーモデルとの違いは、チムニーの空気穴が一つ少ない七つ。
ホイールピンが中空タイプ。
ケースサイドが、アールではなく直線。
インサイドユニットのサイドも直線で構成されていて、現行インサイドユニットをそのまんま流用した1932、1933、1937よりは、だいぶガンバッタという印象。

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ヒンジも、現行レギュラーとは違う4バレルタイプ。
オリジナルでは、後期になると3バレルもあります。

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底面の刻印も当時のものに似せたタイプ。
パテントナンバーの「2032695」が特徴。
イヤリーコードは現行品と同じで、2006年8月製造とわかります。

こまかい擦りキズなどは多いが、コンディションは良い。
着火性、耐風性も良好。
開音はあまり良くない。

ZIPPOコレクション (29) ARMOR SOLIDBRASS 2005

ちぇるる野毛にあるショップ【Zippo Style】で購入。
3000円くらいだったかな。

アーマーとは、甲冑や鎧兜、軍艦や軍事施設の装甲などを表す言葉。
ZIPPOで装甲?
なんのこっちゃ??

このZIPPO、レギュラーなタイプより、ケースの肉厚が1.5倍ほどあるんです。
従って重量も通常のものより、やや重い。
まるで装甲したようだ、と言う事で「アーマー」
手に持つとずっしりとし、感覚的にはレギュラーよりもぽってりとした持ち具合です。

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エッチングや、彫刻などの表面加工技術が高い日本向けに作られた製品で、レギュラータイプでは不可能だった深彫りが可能になっています。
が、今回紹介するのは彫刻無しの無地、メッキもかけていない真鍮地肌ハイポリッシュ仕上げのソリッドブラスです。
型番でいうと「169」かな。

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底面はフラットタイプ。
ロゴマークのすぐ下にあるのが「A」をかたどったアーマー固有のマークです。
左側には5月製造を表す「E」
右側は2005年をあらわす「05」

倍音成分の少ない「きんっ」という開閉音はあまり良くない、レギュラータイプには一歩譲りますね。
着火性は冬場になると、一発着火しない時があります。
耐風性は良好。
真鍮地肌なので酸化しやすく、液体などがかかった場合、すぐ拭き取らないと変色して残ってしまうのが欠点。

ZIPPOコレクション (28) 1933 REPLICA FIRST RELEASE 2000

ZIPPO社が発売したファーストモデルをレプリカしたタイプの一つです。
ネット通販で、2007年4月に購入。
発売順とは逆に1933から買ってしまったのです、私。

1932と1933については、面白い話があるんですが、それは1932の時に書きますね。

横から朝日が当たってきた。
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デカZIPPO」などと呼ばれる、この1932&1933シリーズ、ファーストモデルのコピー具合が中途半端なんだよね。
インサイドユニットは現行品をそのまま流用。
だから高さが足りない分、上げ底をケースの底に仕込んであります。
ヒンジも外ヒンジに見せているけど、ダミー板を溶接してある。
実際のヒンジは内側にあります。

手に持ったカンジはカドが立って手が痛い。
ファーストモデルの本物の写真を見たことがあるけど、もう少しカドが落としてあります。
わずか5ミリ 背が高いだけで、邪魔感もアリアリ。

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底面には、製造年月をあらわすイヤリーコードはありません。

よって、インサイドユニットに頼るしかない。
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ありました、イヤリーコード。
XVI と B から、2000年の2月製造と判断します。
1933のなかでも後期の製造だね。

さて、この1933、製造中止になっているハズなんだが、「内緒で作っているんじゃないの?」 と言いたいくらい市場には今もタップリ流通している。
よって、希少価値は無し。

着火性はあまりよくない。
一発で火がつかないことがタマにある。
耐風性は良好。

ZIPPOコレクション (27) SPECTRUM 2002

2007年3月に相模原市のリサイクルショップで購入。
新品未使用状態で3000円くらいだった。

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#250を元に真空蒸着メッキを施したモデルで、オイル焼けした金属表面のようなレインボウ・カラーの特殊仕上げだが、私は油の落ちた水たまりを思い浮かべてしまう(笑)
非常に硬い表面処理であるチタンコーティングされているためキズがつきにくいが、指紋などの手脂汚れは目立ちやすいという欠点がある。
なお、この仕上げは一つ々に個体差が出やすく、この個体は色味がかなり強く出ている方だ。

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底面はキャンドボトムにブロック体ロゴマーク。
ロゴを挟んで右に2002年を表す「02」
左に一月製造を表す「A」
この製造年月は、珍しいことにインサイドユニットとも一致している。

私の持っているZIPPOの中でも、もっとも着火性が悪く、一発で火が着くことはマレ。
耐風性は問題なし。

ZIPPOコレクション (26) SOLID COPPER 2006

2007年3月24日ネット通販で購入。

ケースが銅製のZIPPOです。
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前面裏面ともに飾りは無いプレーン仕上げ。
購入当初はピカピカの純銅色だったが、使っているウチに酸化が進み、今では御覧の通りの赤銅色。
俗に「十円玉 ZIPPO」などとも呼ばれる。

銅は非常に柔らかい金属素材なので、落としたりぶつけたりは禁物。
すぐに変形してしまう。
よって、かなり丁寧に扱ってきたため、小キズは多いが大きなダメージは無い。

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底面はフラットボトム。
刻印は上段に銅製をあらわす COPPER の文字。
中段はロゴを挟んで右側に2006年をあらわす06。
左側には1月製造をあらわすA の刻印。
下段はおなじみの
BRADFORD,PA. MADE IN U.S.A.

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インサイドユニットは、銅製にあわせた金色っぽいめっきが施されているが、かなり剥落が進んでしまった。
チムニーは煤汚れが激しいが、これを金属磨きなどで落とすとめっきも無くなっちゃうだろうから、手を付けていない。

着火性、耐風性は良好だが、リッドの開閉音は「ぽき~ん」という味気ない音で、良くない。

ZIPPOコレクション (25) MERCER OXYGEN & SUPPLY CO. 1960

バースイヤーZIPPO第二弾として、2007年3月にネット通販で購入。

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ボディ前面に、ガスボンベ二本と MERCER OXYGEN & SUPPLY CO.  TRENTON. NEW JERSEY
と、エッチング彫刻されています。
このMERCER OXYGEN & SUPPLY CO. マーサー酸素供給会社とでも訳しますかね。
ニュージャージー州トレントンに在り、医療関係を中心に酸素や、各種ガスを提供している会社です。
この会社の宣伝・販売促進用に製作され、販売もしくは配布されたZIPPOと思われます。

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#200ヘアライン仕上げをベースにしてますね。
中空のホイールピンは、向こうの光がわずかに見えています。
カムスプリングは波型に屈折したモノで、コレも現行品との違い(写真ではわかりませんが)

私が購入した時は、ほぼ無傷で、前オーナーは一給油か二給油ほど使用して、後は机の引き出しの中で眠り続けていたのかもしれません。
私のもとに来てからは、小キズが増えましたが、大きなダメージなどは無く、50年以上前に作られたモノとは思えないくらいコンディションは良いです。

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ボトムには筆記体のロゴを挟んで左右にドットが三個づつ計六個、1960年製造であることを顕しています。
ロゴの下にはパテント№の 2517191 が刻印されていますが、パテント認証が広く知られる後年にはこの刻印が消えます。

ホイールのやすり部分の磨滅も少なく、着火性は抜群。
耐風性能も良好で、私の持っているZIPPOの中でもかなり高性能な個体です。

ZIPPOコレクション (24) #200 プレーン 1960

バース・イヤーZIPPOの蒐集の続き。

さて、今度こそホントのバース・イヤーZIPPOが欲しい!
てんで、2007年の2月にネット通販で買いました、9000円くらいだったっけな。

ブラッシュ仕上げ #200のプレーン。
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さすがに小キズは多いが、大きな打痕などは無く、コンディションは良い方でしょう。
ブラッシュ仕上げのこまかいヘアラインは、磨滅が進んで鏡面に近い状態になりつつある。

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ヒンジ部もシッカリしているが、リッドの開角度が1941年型のように180度近くなっています。
コレは前回の1959グラマンもそうなっているけど、この頃の生産品の特徴なのでしょうか。

それから、この年代の特徴をよく顕しているのが、フリントホイール・ピン。
現行のモノと違って、中空のモノが使われていて、向こうが見えちゃう。
これは1959年の半ば頃から、1963年頃まで使われたようで、その後ソリッドなタイプになります。

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ボトム・スタンプは逆さタイプ。
右利きの人がヒンジを左にして持った時、そのままボトムを見ると逆さになっている。
これは製造過程で厳密な決まりが有ったワケではなく、あくまでイイカゲンに作ってましたから、理屈上は正立タイプと逆さタイプがほぼ同数存在するはずですが、実際は正立タイプの方が少し多いようです。
生産ライン上で、なかには気付いて気になる作業員さんも居たのでしょう。
クルッとひっくりかえして直すなどしたため、このようになったと思われます。

斜体のZIPPOロゴの両サイドには、キズと混じって少し見にくいですが、1960年製をあらわすドットが3個ずつ、計6個。
このドットや斜線が多いほど「グレードが高い=価値がある」と思っている人が昔は多かったですね。
今は、製造年をあらわすものと知られてきて、だいぶ少なくなってきたようですが。

ロゴの下には1958年からスタンプされたパテントナンバー 「PAT.2517191」 が中央にあります。
これも現行品のとの違いですね。
その後、1967年にはパテントが切れ、この刻印は無くなります。

50年以上前に作られたと品はいえ、コンディションはよく、着火性、耐風性とも抜群に良いです。
私は、なんとなく1960年代から、1980年代前半に作られたモノのほうが、現行品よりはるかに性能は上だと感じているのですが、気のせいですかね(笑)

ZIPPOコレクション (23) グラマン 1959

1グラマン

会社の同僚のあいだで自分のバースイヤーZIPPOを持つことがはやった。
んじゃ、コレクターである私も黙っちゃいられませんよ。
ということで、ネット通販で購入。2006年11月25日に届いた。

ベースは#250で全体にキズ凹みは多い。
ヒンジもグラグラでリッドはやや出っ歯。
しかし、カムやフリントホイールの摩滅は少なく、着火製、耐風性共にまったく問題なし。
というか、1950年代から1980年代後半ごろの製品が最も性能が優れているように私は思う。

ボディ中央にはエッチングにペイントでグラマン社のマーク。
グラマン社は言わずと知れたアメリカの航空機メーカー。
太平洋戦争中はF4FワイルドキャットやF6Fヘルキャットを生産し、日本の零戦や隼と激闘を繰り広げた。現在はF-14トムキャットで有名。

軍事ヲタである私は、バースイヤーでグラマンということで、このZIPPOをネット上で見つけた時、購入を即断。少々、高かったが無理して買ってしまった。
ところが、ななんと、なんと、1960年製と思っていたコイツは実は1959年製だったのです。

3グラマン
ボトムの刻印は傾斜体のZIPPOのロゴをはさんで左右とも三つのドットが1960年なのだが、コイツの右側のドットはⓇの上のドットがキズに重なっていて見にくくなっているが四つだ。
このころの製造年を表すイヤーリーコードは、1年ごとにドットが1つずつ減って行く。
原則は右が先に消え翌年は左という具合だが、1956年1959年1979年は左が先に消えるイヤーリーコードの減少法則が逆転した年なのだ。
だからコイツは左三つ右四つドットの1959年製というわけ。
お店の人も判断を誤ったのでしょう。

店に送り返し返金を求めることも考えたが、50年近い年月を経ても抜群の性能だし開閉音もいい。そしてなんといってもグラマンだし、初めて購入したヴィンテージだし、老体にまた長旅をさせるのも忍びない。
んなわけで、手元に置くことにしましたとさ。

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ZIPPOコレクション (22) JPS 2000

2002年4月28日に山下町のドンキホーテで偶然見付けて購入。6000円くらいだったかなぁ。

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ベースとなっているのは#200FB。
銀張り風のめっき仕上げにJPSのロゴマークとJOHN PLAYER SPECIAL の文字がエッチングされている。
おそらくJPS社は未許諾の日本国内加工品。
ロゴの一部や本来小文字である商品名など微妙に変えてあるのは、突っ込まれた場合の逃げ道だろうが、そんなミミッチィことは、よほど自社に大きな損害が出ない限り多くの版権元はしない。むしろ宣伝になると黙認している場合が大多数。

今後、たばこ柄のZIPPOが発売されることはキャンペーン以外では無いと思われるので、私の持っているものの中では唯一の品となるだろう。

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ケースは2001年10月製。インサイドは2001年9月製。
小さなキズは多いが大きな凹みなどは無い。
ヒンジもかなり緩んでいるが、開音はとても良く澄み切った非常に高い「キン」という音がする。
着火性、耐風性ともに良好。

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さて、ZIPPOコレクションは今回で一区切り。
と言うのも、このJPS 2001年製を最後に、私は5年間ほどZIPPOを購入しなくなるのだ。
そして、2006年11月にバースイヤーを入手して、収集癖が再燃した。
今までは購入した年月が不明なことが多かったので製造年順に紹介してきたが、以降は購入順に紹介していきます。

ZIPPOコレクション (21) ASY91はしだて 2000

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このZIPPOは上司から頂いたもの。
#200ベースでボディ中央にエッチング&ペイントだが、6割がた塗料が剥落して真鍮地肌が出ている。
全体にキズや凹みは多いが、なかなか良いクタビレ加減だ。
ヒンジも緩みまくりでガタガタだが、開音はとても良い。
着火製、耐風性ともに良好。

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底面はフラットボトムで刻印は2000年製だけに使われたプレミアム刻印と呼ばれる特殊なもの。
2000という数字とXVIが同時使用され、製造月を表すアルファベットはCで3月製。
このプレミアム刻印にも何種類かあるようだ。
インサイドユニットの製造年月も2000年3月で一致している。

海上自営隊横須賀基地を母港とするASY91はしだては特務艇という種別で、普通の戦闘艦と違い武装は無い。
客船のような外観からもわかるように、おもに洋上迎賓業務に従事するが、阪神淡路大震災の教訓も踏まえて災害支援設備も備えている。
船名は京都の名所、天の橋立からとったもの。

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