和風鰻麺【八幡屋】 千葉県市原市
2009/03/02/22:44:42(Mon)
この店はラーメン屋なのだが、道路を挟んだ向かい側にある鰻料理屋が経営母体。親元である鰻屋から毎日出るウナギの頭をなんとか利用できなかと、ラーメン好きの現主人が試行を繰り返して、ウナギの頭をダシ汁に使った「鰻麺」がウリ。
もちろん、ウナギの頭オンリーではなく、動物系のダシ汁に合わせてあるのだが。

ランチセットの〔あっさり和風醤油鰻麺+ミニとりささ身フライ丼〕を注文。
先客が多いためか、しばし待たされてからラーメンは来た。
和風を謳うだけあって、小口径のドンブリからはカツオダシの香り。
まずはスープから味をみてみる。

『なるほど、この店のメニューの中ではあっさりした方だな』
醤油味の元ダレと豚骨、鶏ガラの味わいの陰から、少し生臭い風味を感じる。
ここの各商品は、それほどウナギの風味を前面に出したものは無い。
いや、ウナギの頭がダシの素材として好適なものなのかすら私はわからないし、またそれを検証するスベも無い。(なんせ、ウナギの頭ダシなんてこの店でしか喰ったことが無いのだから)

シャッキリとした茹で加減で、九州系ラーメンに近いが、麺量はゴク普通の関東ラーメンくらい。
色白でポキポキした食感であることから低カンスイの、加水率低めだろう。
具の炙りチャーシュウは、いつもながらの味わいで、肉の食感を残し、醤油味もクッキリしている。
メンマは、シンナリとしながらも繊維感にあふれ、味付けは薄め。
ナルトは垂直切り。
大判の海苔は平凡。
薬味として輪切りネギと、少量だが和風を演出する柚子皮の細切り。


〔ミニとりささ身フライ丼〕は、わりと無難な線だと思うが、喰っているうちに、そのソースの甘さから名古屋の味噌カツを思い起こしてしまった。

