【神名備】 初訪 東京都文京区
2009/07/22/22:50:45(Wed)
田端で仕事。となれば、つけめんの【TETSU】か味噌ラーメン【えぞ菊】ですわな。
んで、【TETSU】はきっと行列だから【えぞ菊】へ行ってみたら、な、なんとなんとの定休日。
涙で動坂下交差点まで歩いて帰る途中で偶然見つけたのがこの【神名備】
『あれま、こんなところにあったんだ!!』
東京のラーメン店のなかでも、いつかは行ってみたい店のヒトツだったのだが、今までまったく気付かなかった。
田端の仕事のたびに何度もこの道は通っているのに。 定休日ばかり通っていたのか???
隣が、びっくりラーメン180の【一番】だから(今は閉店)そちらにばかり目を奪われていたのだろうか。
(派手さではびっくりが上だからね)
早速入店して、基本と思われる〔中華そば〕を注文。
以前は〔神名備そば〕と言うとても美しい(美味しいのはモチロンだそうです)塩ラーメンがこの店のウリだったのだが、2005年に100年もの歴史を誇る長野県松本市【大久保醸造】の〔甘露醤油〕と出会い、その醤油を活かすために大幅にメニューの組み立てを変えたので今は無い。

ちなみに店名の“神名備”とは、「神様のまします神聖な場所」という意味。
そんな神聖なラーメン屋さんに私のような低俗な人間が入ってよいのだろうか、畏れ多いこっちゃ。
5,6分待ってラーメンは来た。

小さめのドンブリに透明度の高いスープ。
具はなんと平面分散型ではなく、積み上げ式のレイアウト。
分解してみる。
一番上のナルトで押さえてある海苔をどけると、輪切り細ネギと細切りメンマと玉子焼きとハンペン。

一番下に大きなチャーシュウ。長さは十数センチ、厚さも1センチ以上あるだろう。
洋食屋のロースト・ポークの大きさと言えばわかりやすいか。

スープから味をみてみる。
『ん??? なんかスパイシーなようでカレーみたいで・・・なんだ、コレ?』
チャーシュウを一口喰ってみてわかった。
八角が効き過ぎているのだ。
その八角の味がスープにまで出てしまっていて、ちょっとジャマ。
スープ自体は油分も少なく、とってもアッサリ・スッキリした品のいいダシ汁と甘露醤油を合わせたものだと思うので、チャーシュウの八角による風味付けは抑え目にした方が良いのではないだろうか。
ここらへん、好みが分かれるところだと思う。

麺は、中太角断面の縮れ。
透明感のあるルックスで、喰ってみても角断面を感じることができるキッパリした食感はどこかで出逢ったことがある。 相模原の【国界】に似ている。
低カンスイ&低加水と思われるが、ノドを通り越した後で、奥のほうから帰ってくる香りには蕎麦のようなクセがある。 麺の表面に見える黒いツブは蕎麦粉だろうか?
『あ~っ、ここで、繋がった!!!』
この店の主人が惚れ込んだ醤油は長野県松本市の醤油蔵のもの。
【国界】の親である店も長野県松本市に在る!
この二店の麺、もしくはラーメンのレシピはルーツを同じくしている可能性が高い。
総評
〔神名備そば〕が喰ってみたい!
でも、無いものはしょうがないから、次の機会があれば〔醤油ラーメン〕か〔塩ラーメン〕を試す。
1999年の創業ながら、いまだにハイレヴェルの店であることは間違いない。
70点 700円。 八角の風味が控えめだったら75点だろう。
