新店・初訪 濃厚鶏白湯ラーメン専門店 【鶏ふじ】 横浜市中区
2017/10/18/23:54:16(Wed)
2017年9月6日関内駅近くに奇妙なラーメン屋がオープンした。「野毛ホルモンセンター はなれ」より移転してきた 濃厚鶏白湯ラーメン専門店 【鶏ふじ】がその店。
飲食店ビルの8階にある高級焼き肉屋さんを、日中だけ間借りしての営業である。
しかも、店を開けるのは週に一度、水曜日だけ。
更に言うならば営業は、11:00~13:00までの2時間だけ。
とってもハードルが高~い。
その時間に近所に居る人しか行けな~い。
てなことを考えているウチに、ある事情でチャンスが回ってきました。
早速行ってみますよ。
ビルの入り口だから
『店舗写真どうしようかな?』
なんて考えながらエレベーターに乗り8階へ。
8階に着くと、そこはもう焼き肉屋さんに直結ですから、やはり店舗写真に困る。
「いらっしゃいませ~!」
の威勢の良い声に誘導されてみると、薄暗い室内に焼肉バーナー付きの大型のカウンター。
卓上のメニュー。

基本の〔鶏白湯麺〕を発注。
口頭注文先払い制です。
しかし、カウンターの幅が広いので水や金銭の受け渡し時に、半立ち上がり状態になってしまう。
ここらへん、間借り営業のツラいところですな。
本日の一番客になったので、待ち時間4分ほどで到着です。

白いドンブリにクリーム色のスープ。
濃厚な鶏白湯を思わせるルックスです、だんが~!
飲んでみたら、今まで喰った濃厚鶏白湯ラーメンのスープとはかなり違います。
ちょっとした粘性はあるのですが、唇に残るベタ付き感が無い。
重量感はあるのに、口内やノド越しに重さが残らないんです。
この店の足元にある濃厚鶏白湯の店 【武一】
前回喰った【蛍】のアッサリした鶏白湯。
その、ちょうど中間にある濃度を持つスープと言えるでしょう。
元ダレは、基本的に塩味です。
塩味で、鶏白湯に合わせると言えば【まる玉】系統ですが、それともまた違った表情になっています。
何と言うか、独自路線を見付けた味わいですね。

麺は平打ちの中太やや縮れ。
鶏白湯に平打ちを合わせているのは、私の知識範囲内では、かなり珍しい。
茹で加減は柔らか目で、上の前歯と下唇で簡単に切れるくらいです。
厨房は奥にあり、麺箱は確認できません。
製麺所は不明としておきます。

チャーシュウは低温調理と思われる豚肩ロースのモノ。
しっかりした肉質感と、生々しい獣肉の味わいを残してますが、トゲが無い仕上がりです。
小さめなのが残念。
岩海苔は香り高いが、やはり少ないなぁ。
海苔好きは、茶碗に一杯欲しいな(私だけ?)
メンマは穂先タイプで、酸味と甘味が強い高発酵。
やや瓶詰に近い味わい。
揚げネギは小さくて、ネギパウダーに近いか。
でも香りはシッカリしてます。
さて、私が半分ほど喰い進んだ時、厨房から調理担当の方が出てきました。
私はドンブリに口をつけてスープ飲みの真っ最中。
一息ついて顔を上げると、あれま!!
お互いに顔を見合わせて
『あ゛っ、ぁ~、あの~・・・・・』
と、驚愕。
御主人と思われる方から
「冨志夢の頃、よく来ていただいていた方ですよね~」
と、
なんと私とAyaが大好きで通っていた、大和市桜ケ丘駅近くに在った【冨志夢】の御主人その人です。
【冨志夢】は2013年3月19日、余人はいざ知らず、私達に非常に惜しまれながら閉店しました。
御主人はその後全く違う職業に就かれ、もし、またラーメン屋をやるとしたら
「6年後ですかね~」
と、語っておられました。
「【富志夢】の御主人、もうそろそろ、またラーメン屋を始めてもいい頃だよね~、来年かな、再来年かな~」
なんて、私とAyaは つい最近も話をしたばかりなんですよ。
それが、だいぶ早まってココ関内で再会するとは!
現在の【鶏ふじ】のラーメンは、【冨志夢】の頃とはかなり違ったものですが、これは会社との共同で開発した為だそうです。
いずれ独立店舗に移行すれば、また少し変化しそうです。
そして、現在は店舗物件取得までの仮営業とのことで、この仮営業がうまくいかなかったら、このまま消滅もありえるそう。
総評
どうしても過去の思い入れがアタマの中から除去できず、冷静な判断が出来かねます。
よって、評価は見送らせていただきますが、レヴェルの高い鶏白湯ラーメンであることは確かです。
なお、店舗写真は先述の理由により不掲載。
【冨志夢】は2009年11月オープン。
とてもアッサリしたスープなのに、奥深く、広がりのある味わいで
何ともしみじみするんですが、古臭さの無い、現代にウケるポイントもちゃんと持つラーメンでした。
今風に言うと、神奈川端麗系の始まりの頃の良さを強くアピールしていた店でした
柚子胡椒がとても合う塩ラーメンが私のフェイバリットでした。
また、市場で仕入れたマグロの頬肉から作る自家製のツナマヨが秀逸で、私たちは行くと必ず喰っていました。
【冨志夢】に関する記事はコチラ(古い順に並んでいます)
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