エフェクター・コレクション (7) FOSTEX X-15
2009/10/08/20:54:13(Thu)
![666639156_126[1]](https://blog-imgs-31-origin.fc2.com/7/6/3/763422/20091007205642f37s.jpg)
エフェクターとは言わないが、まっ、いいや。
FOSTEXのマルチトラックレコーダー (以下MTRと略す) でX-15 である。
今は絶滅危惧種に指定されたカセットテープを使うMTRで、手に入れた当時は7万円くらいだったと思う。
MTRが一般向けに売り出された時はタマゲタね。
それまでは完全にプロ用の機材だったわけで、マルチトラックレコーディングを自宅でするなんてのは夢の世界だったのだ。
これらの機械が登場するまでは、左右2本のマイクが使えるステレオラジカセにドンカマを鳴らしながらギターを録音して、そのテープをモノラルラジカセで再生し、ステレオラジカセのどちらかのチャンネルに送りながら、ベースをかぶせて・・・
んで、二台のラジカセのテープスピードが微妙に違うもんだから、チューニングを何度も直して・・・
なんて気の遠くなるようなコトをしていたものだ。
そんな夢の機材だから、20歳代の若造であった私も無理して買いました。
以降20年近く、コレを使って沢山のオリジナル曲、デモ曲を作りました。
当然、償却は終わっているな。
この機械、いっぺん壊れて修理に出している。
2万数千円かかったと記憶しているが、その当時、もう少し足せばコレよりハイグレードなMTRが手に入ったのだが、コレを使い続けた。
その後も各所に痛みが生じ、早送りおよび巻き戻し用のゴムベルトが切れた。
もう一回修理に出せば元本割れだろうから自分で修理した。
なんとゴムベルトの代わりに輪ゴムをプーリーに引っ掛けてある。
「輪ゴムドライブのMTR」 なのである。ずいぶん無茶してるが、割と普通に使えている。
だが、やっぱり輪ゴム。本来のドライブベルト用のゴムとは品位がまるで違うのだろう、年に数回裏ブタを開けて輪ゴムを交換してやらないと劣化してプーリーに溶着してしまうのだ。
ここまでして使い続けるのは執念か? 怨念か?(笑)
だが、いよいよコイツにも約二年前に引退勧告をすることになった。
オヤジバンドで次にやる曲を作るためにカセットテープを買いに行ったのだが、カセットテープ売り場自体がとても小さく、品揃えは貧弱。
X-15にはメタルテープを使うのだが、メタルテープなんて置いてない。
ノーマルポジションばかりで、「カラオケ用」 なんて書いてある。
カラオケ用かもしれないが、私の場合はカラオケに用は無い。
良くてフェリクロームだが、X-15にフェリクローム使うと高域の立ち上がりが悪いことが判っている。
一般的には、カセットテープに高音質を求めるくらいなら、MDかCDにした方が良いに決まってる。
「メタルテープは需要が無い」 と言うことで、取り寄せになるそうだ。
と言うことで、メディアが簡単に手に入らなくなったので、今はBOSSのBR-600を使ってます。
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